「梅田ダンジョン」と呼ばれるほど広大で複雑な大阪・梅田駅の地下街。
複数の路線の駅が地下で接続し、さらに様々な地下街や施設が連結しているためややこしく、地元の人でも迷ってしまうような正に地下迷宮です。
そんな難関な大阪・梅田駅地下で、観光や仕事で訪れる方々が迷子にならないように、大阪・梅田駅から西梅田・東梅田・北新地駅までの範囲で乗換方法やアクセス方法をご紹介していきます。
大阪を訪れる際にはぜひ参考にして、「梅田ダンジョン」を攻略しましょう!
※各掲載情報は2023年5月時点のものです。
大阪駅の基本情報をチェック!
大阪に住んでいる人でも迷うことがあると言われる「大阪駅地下」は、土地勘のない人にとっては迷路のように思えてしまう迷いやすい場所と言われています。7つの駅に接続されていることに加え路線数も多く場所も離れているので、出口がどこだかわからなくなったり乗りたい路線に行けなかったりします。
大阪駅地下の基本情報と攻略法を紹介しますので、これから大阪駅地下に行く予定がある人や、現地で迷ったときに是非参考にしてください。
大阪駅地下攻略のポイント①駅名
大阪駅地下で迷ったりわからなくなったりする最大の理由として、駅名が統一されていないところがあげられます。
JRでは「大阪駅」と表記されていますが、それ以外の地下鉄・阪急・阪神の駅名は「梅田駅」と表記されています。
同じ場所なのに大阪駅や梅田駅と表記が違えば初めて訪れた人は違う駅が混在していると勘違いしてしまうのも仕方ありません。
大阪駅地下攻略のポイントは、大阪駅も梅田駅も同じ大阪駅地下にあるという点を理解することです。
大阪駅地下攻略のポイント②路線名
大阪駅では路線名で見分けるのがおすすめです。
大阪駅で迷わず乗り換えたいときは路線名を目印にしましょう。大阪駅に乗り入れがあるのは次の路線です。
1.JR大阪環状線
2.JR東西線
3.地下鉄御堂筋線
4.地下鉄四つ橋線
5.地下鉄谷町線
6.阪急電車
7.阪神電車
路線により駅名は変わる
路線名を目印に乗り場まで行っても、駅名が違うと戸惑ってしまいますよね。大阪駅地下で乗り換えをする際は、「路線ごとに駅名が違う」ということも覚えておいてください。路線ごとの駅名は次の通りです。
・大阪駅=JR(東西線を除く全ての路線)
・梅田駅=阪急電鉄、阪神電鉄、地下鉄御堂筋線
・西梅田駅=地下鉄四つ橋線
・東梅田駅=地下鉄谷町線
・北新地駅=JR東西線
自分が乗りたい路線がどの駅名で表示されているかも覚えておけば、路線ごとに表示が違っても迷うことはないでしょう。
大阪駅地下攻略のポイント③立地
大阪駅地下は立地も複雑です。JR大阪駅と阪急電車の梅田駅は、大阪地下に含まれますが駅は地上にあります。それ以外の駅は地下にありますので、自分が利用する路線の駅が地上か地下なのかも把握しておきたいところです。
もう1点注意したいのが、「路線によって案内がバラバラ」なところです。案内板を頼りに進んでいたのに突然案内板がなくなることもあります。案内板の間隔も路線によって違いますが、矢印の方向に進めば案内板が見えてくるはずです。
乗り換え改札口の名前を覚えよう
乗り換えの際路線だけを目印にするよりも、改札口の名前もセットで覚えておく方が便利です。
ここではJR大阪駅を起点にして、乗り換えに便利な改札口を紹介します。
- 大阪梅田駅(阪急):御堂筋口、中央口
- 大阪梅田駅(阪神):桜橋口
- 御堂筋線梅田駅:御堂筋口、御堂筋南口
- 四つ橋線西梅田駅:桜橋口
- 谷町線東梅田駅:中央口
- JR東西線::中央口
大阪駅地下で乗り換えをしたいときは、路線・駅名・改札口名をセットで覚えておくと便利です。もっとわかりやすく覚えたいなら、路線のテーマカラーもセットで覚えておくと案内板を見分けやすくなりますよ。
路線の位置
JR大阪駅を基準にして、各路線と駅が大体どこに位置しているかを覚えておくと全体マップをイメージしやすくなります。
JR大阪駅のすぐ下に位置するが大阪梅田駅(阪神)、さらに下に位置するのがJR東西線北新地駅です。
大阪梅田駅(阪神)とJR東西線北新地駅の左を縦に通っているのが、四つ橋線西梅田駅です。
JR大阪駅の右に位置するのが御堂筋線梅田駅、その右上が大阪梅田駅(阪急)、さらに右にいくと谷町線東梅田駅があります。
大阪駅地下で各路線へ乗り換える位置やアクセス方法
大阪駅地下での乗り換えに役立つ各路線までの行き方や場所を、JR大阪駅を起点にみていきましょう。
JR東西線北新地駅への乗り換え
同じJRでも乗り換える場合は迷ってしまうこともあります。JR東西線北新地駅に行きたい場合は、JR大阪駅中央口を出たら右に進み、後は直線上に進むだけです。途中にはいくつか道が分かれるポイントがありますが、どこも曲がらず真っ直ぐ進めば約10分でJR東西線北新地駅にたどり着けます。
途中には阪急百貨店やディアモール大阪の円形広場があり、これらも目印になります。初めての方は円形広場で3つの分かれ道がありますが、カジュアルストリートに進んでください。そのままさらに真っ直ぐ進むと案内板が見えてきますので目的地はすぐそこです。
地下鉄御堂筋線梅田駅への乗り換え
地下鉄御堂筋線梅田駅への乗り換えについてルートは4つあります。ここでは最短ルートをみていきます。
御堂口からのルート
「御堂口」改札を出たら真っ直ぐ進みエスカレーターに向かい、エスカレーターで下り左折をすると御堂筋線の梅田駅です。多くの人が利用するルートなので、時間によってはかなり混雑しています。
御堂筋南口からのルート
混雑を避けてゆっくり行きたいなら、大阪駅の「御堂筋南口」からのルートがおすすめです。大阪駅の南口改札を左に行き、「御堂筋線」という案内板がある階段を下ります。階段を降りたら左側に先程紹介したエスカレーターが見えてきますので、すぐ横が目的地です。どちらのルートで行っても、御堂筋線梅田駅の中南改札口と中北東改札口に出ます。
地下鉄四つ橋線西梅田駅への乗り換え
桜橋口からのルート
四つ橋線梅田駅に行くには、大阪駅の「桜橋口」からすぐなので初めてでも迷わずに行けるでしょう。桜橋口を出てすぐの階段を降り、地下通路を通っていくとまもなく到着します。ただしすぐに見えてくる改札は下車のみなので、改札の左側を進み乗車改札まで行きましょう。
中央口からのルート
もしも間違えて大阪駅の中央口に出てしまったら、改札を出て右に曲がりその先にある階段かエスカレーターを下り、そのまま真っすぐ進みましょう。大丸・ごちそうパラダイスの前を通り、ドラッグストアが見えてきたら桜橋口から行くのと同じ下車用の改札が見えてきますので、迂回して乗車改札まで向かってください。
地下鉄谷町線東梅田駅への乗り換え
大阪駅からの乗り換えでは一番距離がありますが、途中の目印やポイントを覚えておけば迷わずにたどり着けるでしょう。一番わかりやすくいのは「中央口」からのルートです。中央口を出て右に行きエスカレーターか階段を下りましょう。
大丸・ごちそうパラダイスを通り、阪神百貨店梅田本店が見えたら左に曲がり、デパ地下が見える道を真っ直ぐ進みます。さらに進むと御堂筋線梅田駅がありますのでそこを左方向に進みましょう。「Whityうめだ」の黄色い看板がある方に進み、ホワイティうめだを通りさらに進むと間もなく案内板が見えてきます。
案内板に従い右に曲がれば谷町線東梅田駅に到着です。スムーズに行けば10分ほどですが、ラッシュ時は人が多いので少し時間がかかります。
大阪梅田駅(阪急)への乗り換え
大阪梅田駅(阪急)までの乗り換えも少し距離があります。ルートはいくつかありますが、最短で行けるルートを紹介します。
地上からのルート
最短で行くには「中央口」が便利です。中央口を出て左に曲がりルクア大阪を左側に見ながら真っ直ぐ進み、その先にあるエスカレーターか階段を下りましょう。
先に行くと今度はエスカレーターまたは階段を上り歩道橋に向かいます。上りきったら右に行き「阪急梅田駅・三番街・17番街」の看板を目印にさらに進みます。
そのまま道なりに進んで、2階中央改札口の案内板が見えたらその先を左に曲がりしばらくすると大阪梅田駅(阪急)に到着です。
道なりに行けば2階に行ける構造なので、真っ直ぐ進めばOKです。少し距離はありますが、人の流れができているので、流れに付いていけば迷わずに行けるでしょう。
地下からのルート
雨の日は地上に出ず地下を進むルートもあります。「御堂筋口」を出て左に進みエスカレーターまたは階段を下り右に進むと、御堂筋線梅田駅の北改札があるのでその前を通り過ぎます。しばらく直進すると2階中央改札口に行くエスカレーターと階段が見えてくるので、そこを上れば改札口に出ます。
大阪梅田駅(阪神)への乗り換え
大阪駅の「桜橋口」を出ですぐの右側にある階段を下りたら、そのまま道なりに真っ直ぐ進みます。両側の壁に人の絵が描かれているのでちょうどいい目印になりますよ。ドラッグストアが見えたら左に曲がると、大阪梅田駅(阪神)の西口に出ます。
距離も近く時間もかからないのに意外に空いているので、迷うことなく行けるでしょう。
ビルの場所も合わせてチェック!
大阪駅周辺には多くのビルが立ち並んでおり、地下を通じて行き来が可能です。そして特に地下にある路線の駅は、ビルの中に入っている場合も多いです。駅の場所を確認すると同時に周辺のビルの場所をチェックすることで、より大阪駅地下を攻略することができます。
ここからは、阪神電鉄、阪急電鉄、JR西日本(東海道本線、大阪環状線)の駅が入っている3つのビルについてご紹介していきます。もし3つの駅を利用する場合には、以下のビルを目指して移動しましょう。
阪急ターミナルビル
大阪梅田駅(阪急)を利用する人はこちらのビルに向かいましょう。地下1階から地上17階まであるビルで、駅のホームの他には20店以上の専門店からなる阪急17番街やレストラン、オフィスが入っています。
駅のホームは3階にあり、2階にも改札口があります。
JR大阪駅からは御堂筋出口を利用して向かうのが便利で、徒歩3分ほどで到着します。
地上にあるJR大阪駅からそのまま地上を通って向かうこともできますし、一度地下に降りて再び地上にある大阪梅田駅(阪急)に向かうこともできます。迷うことがないようにしっかりと道順を把握して向かうことが大切です。
アクセス
阪神梅田本店
「阪神梅田本店」は、大阪梅田駅(阪神)と直結しているビルです。
プラットホームはJRの大阪駅と阪神百貨店の間の道路の地下2階にあります。
JRの大阪駅の南側に位置しており、JR大阪駅から近いため、移動しやすいのが特徴です。
大阪梅田駅(阪神)の改札口は東口・百貨店口・西口の3か所からなります。東口が地下2階にあり、百貨店口と西口は地下1階にあります。
東口は「Whityうめだ」という巨大な地下街とつながっていいて地下鉄御堂筋線から最も近い改札口です。
百貨店口はJR大阪駅の中央口、西口はJR大阪駅桜橋口から最も近い改札口です。
アクセス
大阪ステーションシティ
JR大阪駅含む大きな複合施設なのが大阪ステーションシティです。
主にノースゲートビルディングとサウスゲートビルディングという名称の2棟のビルから構成されていて、ノースゲートビルディングには主に大丸百貨店、サウスゲートビルディングにはルクアが入っています。ショッピングや食事などを楽しむことができる巨大な施設です。
移動するのも大変便利で、JR大阪駅と直結しており、「連絡橋口」という改札口がある他、北側は大阪梅田駅(阪神)とつながっています。JR大阪や阪神電鉄を利用したい人も使いやすい構造です。
アクセス
まとめ
ここまでJR大阪駅を含め、梅田周辺の主な駅をご紹介してきました。路線によって駅名が異なっていたり、駅の場所も地上にあったり地下にあったりとても複雑なのが特徴です。慣れていないという人は自分がどの路線のどの駅を利用したいかをしっかりと調べた上で利用することをおすすめします。
複雑で巨大な大阪駅ですが、駅周辺には様々な百貨店や商業施設があるなど、観光で訪れた人にも、地元の人でも楽しめる場所となっています。ぜひ大阪駅をしっかりと把握して梅田を楽しんでくださいね。