【大阪に転勤の方必見!】大阪の難読駅名・地名まとめ

 全国には一見どのように読んだらいいのか分からないといった地名や駅名があります。
大阪にも多くあり、転勤などで大阪に引越しをしたり、出張で行ったときに駅名や地名が難しいと移動や通勤が大変になってしまいます。安心して大阪で生活や仕事をするために、地名や駅名をしっかりと読めるようになるのがおすすめです。

今回は、大阪にある読み方や書き方が難しい地名をご紹介していきます。ご紹介する駅名や地名を覚えて、ぜひ大阪で役立ててください。

※各掲載情報は2023年5月時点のものです。

大阪市にある難読駅名

まずは、大阪市にある難読駅名をご紹介していきます通勤、通学で地下鉄などを利用する人も多い大阪市は、多くの駅があります。特にその中から読み方が難しい駅名をピックアップするのでぜひ覚えてみてください。

柴島駅

一見「しばじま」と呼んでしまいそうなこの駅名は、「くにじま」と呼びます。駅の場所を聞くときに「しばじま」と言うことがないように気を付けてください。

駅紹介

この駅は、大阪市東淀川区柴島二丁目にあり、阪急電鉄千里線の駅です。阪急電鉄の駅の中でも特に読むのが難しい駅としても知られています。駅周辺は住宅地になっているため、観光客で多くの人が利用する駅というよりは生活に密着した駅として通勤や通学に利用されています。

河堀口駅

「かわほりぐち」という読み方ではなく、「こぼれぐち」という読み方の駅です。「河堀」の部分の読み方に気を付けてください。この駅は、大阪市阿倍野区天王寺町南二丁目あり、近畿日本鉄道南大阪線の駅です。

駅紹介

駅名の由来は、788年に和気清麻呂が掘りかけた堀川にちなんでいます。その堀川を河堀と呼ぶようになり、その「こぼり」がなまって「こぼれ」となりました。そして、その堀川を掘り始めた場所を「こぼれぐち」とよぶようになりました。

駅周辺には小学校や中学校、高校、専門学校といった多くの学校があることが特徴です。そのため、多くの学生が利用する駅です。

喜連瓜破駅

「きれうりわり」と読みます。文字数が多いため漢字で書くときに大変なのが喜連瓜破駅です。破の部分を「わり」と読むのがポイントです。

駅紹介

大阪市平野区喜連2丁目5にあり、大阪市高速電気軌道の駅です。イオン喜連瓜破ショッピングセンターが近くにあるのが特徴で、買い物に非常に便利な駅です。毎日2万人程度と多くの人が利用しています。

放出駅

一般的に放出と書くと「ほうしゅつ」と読みますが、この駅では「はなてん」と呼ぶため注意が必要です。

駅紹介

大阪市鶴見区放出東三丁目にあり、JR西日本の片町線とおおさか東線の駅です。
放出と書いて「はなてん」と呼ぶ地名の由来は主に2つの説があり、1つ目は湖の水を淀川へ放出していたことから、「はなちてん」がなまって「はなてん」となったことが挙げられます。もう1つは、三種の神器である「草薙剣」を盗んだ者が、神様の怒りを恐れてこの地に剣を放った伝説からという説です。

御幣島駅

「みてじま」と読みます。最初からどう呼べばいいか分からない人も多い難読レベルの高い駅名です。

駅紹介

御幣島駅は、大阪市西淀川区御幣島一丁目にあり、JR西日本JR東西線の駅です。駅周辺に川が多いことが特徴で、川を渡る渡し舟がシンボルとなっています。
御幣島という名前の由来の1つとして、第14代天皇の仲哀天皇の皇后である神功皇后が朝鮮半島に向かわれた帰りに御幣と呼ばれる神祭道具を調整したことからという説が挙げられます。

野江内代駅

シンプルに読むと「のえうちだい」と読むこともできますが、正しくは「のえうちんだい」と読みます。

駅紹介

大阪市都島区内代町にある大阪市高速電気軌道の駅です。2019年開業のJRおおさか東線JR野江駅、京阪本線野江駅との乗換駅となっています。

「野江内代」は、城東区にある野江という地名と、都島区にある内代という地名を合わせたのが由来となっています。江戸時代には「内代」が「うちむだい」と呼ばれており、その名残で「うちんだい」と読むようになりました。

蒲生四丁目駅

「がもうよんちょうめ」と読みます。「蒲生」の読み方に気を付ければ読むことができる駅名です。駅やその周辺は駅名から「がもよん」と呼ばれることも多いようです。

駅紹介

大阪市城東区にあり、大阪市高速電気軌道の駅です。長堀鶴見緑地線と今里筋線が乗り入れる駅で、蒲生4交差点の直下に位置しています。しかし、住所は蒲生4丁目というわけではなく、今福西3丁目であるため、住所で探す場合には注意が必要です。

鴫野駅

「しぎの」と読みます。鴨という字に似ているため「かもの」と読み間違えないように気を付けてください。

駅紹介

大阪市城東区にあり、JR西日本と大阪市高速電気軌道の駅です。JR西日本は片町駅とおおさか東線、大阪市高速電気軌道は今里筋線が乗り入れています。

この地帯は以前水田が広がっていたようで、その水田に鳥のシギがたくさんいたことから鴫野と名付けられたと言われています。その鴫野という地名から鴫野駅と名付けられました。

大阪市以外の難読駅名

次に、大阪市以外の市の中で読み方が難しい駅をご紹介していきます。大阪には33市9町1村があるため、大阪市以外の市町村にも難読駅名が存在します。

住道駅

「すみみち」や、「じゅうどう」と読み間違えそうなこの駅名は「すみのどう」と読みます。

駅紹介

大東市住道二丁目にあるJR西日本片町線の駅です。片町線の全列車が停車する駅で、主要駅として発展している駅の1つです。片町線の乗車駅の中では京橋駅に次いで2番目に利用者が多い駅でもあります。

駅の裏には広い公園があったり、駅周辺には商業施設もいくつかあるなど、駅周辺で過ごすにも適している環境です。片町線を利用して通勤、通学したいという人におすすめしたい駅です。

中百舌鳥駅

「なかもず」と読みます。鳥の種類の百舌鳥を知っている方には簡単に読めるかもしれません。

駅紹介

堺市北区中百舌鳥町2丁にあり、南海電気鉄道と泉北高速鉄道、大阪市高速電気軌道の駅です。大阪市の中心部と堺市南区にある泉北ニュータウンとを結んでいて、泉北ニュータウンで暮らす人には欠かせない駅です。

複数の鉄道会社が利用する駅ですが、駅内の場所によって、「なかもず」、「中百舌鳥」「中もず」の3種類の表記がされているのが特徴で、中百舌鳥が難読であるために駅内でより分かりやすいように工夫されています。

栂・美木多駅

「とが・みきた」と読みます。駅名にめずらしく「・」がついているのが特徴の駅です。「美木多」の部分はそのまま読んでも問題ありませんが、「栂」の部分は普段見ることが少ない漢字のため、覚えていなければ読むことが難しいです。

駅紹介

堺市南区桃山台二丁にあり、泉北高速鉄道線が乗り入れします。
なぜ2つの名前を「・」を付けて駅名にしたかというと、この駅は、はじめ「栂駅」となる予定でした。泉北ニュータウンの開発を「栂地区」と銘打って行っていたためです。しかし、駅の所在地は美木多地区という地区にあったため、住民から「美木多駅」にするように要望されます。この要望に栂地区の住民が反発するなどして調整が難航した結果、最終的に「栂」と「美木多」を併記し「栂・美木多駅」となりました。

吹田駅

市の名前にもなっている「吹田」ですが、「ふきた」ではなく「すいた」と読みます。吹奏楽の「吹」で覚えましょう!

駅紹介

吹田駅と呼ばれる駅は2つあり、異なる場所にあるため混同しないことが大切です。
1つ目の駅はJR西日本の駅で、吹田市朝日町にあります。中央口の駅舎はイオン吹田店などの商業施設があり、駅の中で気軽に買い物をすることができます。

2つ目の駅は、阪急電鉄の駅です。吹田市西の庄町にあり、阪急電鉄千里線の駅です。吹田市民は2つの吹田駅を区別するために、JR西日本の駅を「JR吹田」、阪急電鉄の駅を「阪急吹田」と呼ぶことが多いとのことです。

近義の里駅

「こぎのさと」と読みます。大阪人でも読めない人が多いという駅が、この近義の里駅です。

駅紹介

貝塚市にある駅で、水間鉄道水間線の駅です。水間線にある駅の中では最も遅く開業しました。
難読駅名の理由となっている「近義」の由来は、古代にこの地を収めていたのが新羅系朝鮮人の近義氏だったことからと言われています。一帯の地名が日根郡近義郷と呼ばれることになったことから、駅名にも「近義」の名前が付けられました。

駅員が無配置という、小規模の駅であることも特徴の1つです。

土師ノ里駅

「はじのさと」と読みます。「はせのさと」や「はぜのさと」と誤読されることも多い駅名です。

駅紹介

藤井寺市道明寺一丁目にあり、近畿日本鉄道南大阪線の駅です。難読駅名の中には、駅周辺の地名が由来となった駅も多いですが、「土師ノ里」という地名は現在は一帯の地域には残っておらず、駅と交差点のみに使用されています。

古墳時代の豪族である土師氏が名前の由来となっており、駅周辺には数多くの古墳が残っています。

私市駅

「きさいち」と読みます。「しいち」や「わたくしいち」などと呼ばないように気を付けましょう。

駅紹介

交野市私市山手三丁目にあり、京阪電気鉄道交野線の終着駅となっているのが私市駅です。駅周辺は民家が多く、周辺の住民が利用する駅となっています。

私市の名前の由来は、推古天皇時代にさかのぼります。推古天皇の皇室領であった一帯の村民は「私部内(きさべうち)」と呼ばれました。その「私部内」がなまって「私市」となったと言われています。

正雀駅

「しょうじゃく」と読みます。「せいじゃく」と読み間違えそうになったり「雀」の読み方が分からないこともあるため難読駅名となっているのが正雀駅です。

駅紹介

この駅は摂津市阪急正雀にあり阪急電鉄京都本線の駅です。
摂津市と吹田市を流れる正雀川をまたぐ形で設置されていて、ホームの中で摂津市と吹田市が別れるのが特徴です。駅の特徴である正雀川が駅名の由来です。川の開始点となるのが「正尺」という地域であることから川の名前を正雀川としました。

弥刀駅

「みと」と読みます。「弥刀」という言葉自体普段目にすることがないため「やとう」などと読むことがないように注意してください。

駅紹介

東大阪市友井三丁目にあり、近畿日本鉄道大阪線が乗り入れする駅です。
本来「みと」と聞くと多くの人が思い浮かべる「水戸」や「水門」から転じた名前と言われていて、この一帯が昔大阪湾の入り江であり、古代の大和川の入り口であったことから名づけられたと言われています。

瓢箪山駅

「ひょうたんやま」と読みます。難しい漢字を使用しており、読み書きが難しい駅として知られているのが瓢箪山駅です。

駅紹介

東大阪市昭和町にあり、近畿日本鉄道奈良線が乗り入れします。なお、愛知県名古屋市守山区にも同じ「瓢箪山駅」があるため間違えないように注意が必要です。

駅前に商店街があるのが特徴で、国道170号線旧道となっています。国道に商店街があるのは全国的に見ても大変珍しく、瓢箪山駅前の商店街と長崎県長崎市にある商店街の2か所だけです。

駅名の由来は、瓢箪山稲荷神社と呼ばれる神社にあります。この神社の特徴は古墳であることで、地域一帯が山畑古墳群と呼ばれる古墳が多く集まる地なのが特徴です。日本三大稲荷の1つとして数えられています。

布忍駅

「ぬのせ」と読みます。「忍」の部分を「せ」と読むのが難しい駅名です。

駅紹介

布忍駅は、松原市北新町一丁目にあり、近畿日本鉄道南大阪線の駅です。
「布忍」という名前は、古墳時代からある古い名前です。布忍駅周辺にある布忍神社には、その昔、布忍神社の北にある阿麻美許曽神社から素戔鳴命を布忍神社に迎えることになりました。その時に、白い布を敷いたことから布忍という名前になったという言い伝えが残っています。

まとめ

今回は大阪府にある難読駅名をご紹介していきました。ご紹介しただけでも多くの難読駅名があることが分かります。また、ご紹介した駅だけではなく、他にも難読駅名はあるため、読み方や由来を調べるのも楽しいですよ。

名前を付けるときには、その地由来の名前であったり、昔からの言い伝えを基につけられていることが多いため、歴史や地理の勉強にも役立ちます。ぜひ大阪に転勤や観光に訪れた際には難読駅名をチェックしてみてください。

マチしる編集部3号

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